【住所】神奈川県大和市
【HP】食べログ
ホープと聞いたら千駄ヶ谷にあった旧国立競技場を思い出す。
あれは因縁のサッカー日韓戦。
大人達の異常な熱気。
試合開始と共に僕の真後ろで吹かれた法螺貝。
ハーフタイムに北澤がフリーシュート練習をびっくりするぐらい大きく外しまくっていた事。
帰りに千駄ヶ谷ホープ軒でラーメン屋に並ぶ人達がいるんだと初めて見たこと。
だからホープと聞いたら行かなくちゃという気持ちになった。
大和駅前は大きな単車の駐輪場があまり無いから少し離れたところから歩いて来た。
店に入ると客は僕ひとりだった。
寡黙な店長と僕ひとりの世界観。
ラジオの音が無ければ味気ない空間だったかもしれない。
ホープで食べるのは2回目。
八王子でホープを名乗るラーメン屋で食べた時は「獣!」と感じた様にかなりワイルドなラーメンだった記憶がある。
あの獣臭は大体の人間は苦手で、一部の人間にはめっちゃ好まれるという特性がある。
僕はそのどちらでも無い。
寡黙な店長が「熱いのでお気をつけください。」とラーメンを運んで来た。
なんだかいい人っぽい。
頂きま〜す。
特製らーめん 800円
具沢山なラーメンだ。
具材がギュウギュウじゃない。
角煮の様な厚いチャーシューにもやし、味玉、ネギ、海苔、揚げネギが乗っている。
チャーシューともやしの上と味玉の横にある謎の「白い粉」がかなり気になる。
まさかお縄頂戴となるまいな。
背脂とラードの油膜の下に豚骨、鶏ガラスープの深海が広がる。
油膜で覆われてスープはめちゃくちゃ熱い。
鶏ガラスープはアサリやシジミの出汁を使用していると言う事だが、この強烈な背脂とラードのオイリースープが全てを飲み込み甘じょっぱい味となっている。
油を少なくした「あっさり」も出来ると言う事なので、出汁をもっと感じたい人やこってりが苦手な人はあっさりをお勧めする。
噂ほど獣臭を感じるスープでは無かったが、この大量の油を飲むのはかなりの覚悟がいるのは確か。
麺は柔らかめの中太麺で、オイリーなので熱いスープがめちゃくちゃ絡んでくる。
風味はなかなか好きな麺だ。
角煮の様に厚いチャーシューを噛むと八角の香りと酢の酸味が染み出してくる。
食感は非常に柔らかく脂身が美味しい。
酸味が気持ち強めかな。
謎の白い粉の正体はニンニクパウダーだった。ラリんなくて良かった。
でもあの粉の乗せ方は怪し過ぎるわ。
結論、オイリー好き以外はあっさりを頼むべきかも。
僕は背脂は好きだけどラードはあまり好きじゃないのよ。
チャーシューは個性的だから好みが分かれるかと思うけど僕は好きだ。
ごちそうさまでした。