前回、海老名のぎょうてん屋に行って久しぶりにとんこつ醤油ラーメンを食べた。
そしたら厚木にある「ぎょうてん屋GOLD」のとんこつ醤油ラーメンと味の比較がしたくなったのだ。
吉野家とすき家、松屋の牛丼を食べ比べたくなる衝動に似ている。
両者の見た目はラマと刈られたアルパカくらい見分けがつかない。
海老名店との違いは、ぎょうてん屋GOLDは「無化調」のラーメンを出しているのだ。
「無化調」は「化学調味料」不使用って意味だ。
今は「化学調味料」って言い方はしなくなって「旨味調味料」って言うらしい。
旨味調味料とは具体的には「味の素」や「ハイミー」の事である。
元々、テレビで「味の素」を紹介する時に、味の素を商標的に使えないテレビ局が「化学調味料」と呼んだのが誤解の始まりとされている。
化学調味料と言う言葉には「人工的に作られ身体に悪い」というイメージが強いが、実際は天然由来のサトウキビやキャッサバ、とうもろこしなどを発酵させ、「グルタミン酸ナトリウム」を結晶化して取り出したものらしい。
ぎょうてん屋GOLDが「無化調」を前面に押し出して、旨味調味料を否定するスタイルの裏にはどんな狙いがあるのだろうか。
とんこつ醤油ラーメン
750円
見た目はぎょうてん屋と変わらない。
家系ラーメンでの無化調はとても斬新なのだ。
しっかりと熟成された深い味わいの醤油ダレの存在感がでかいですな。
確かに、ぎょうてん屋のとんこつ醤油ラーメンよりオイリーさは無く、味にパンチが足りないと感じる部分はある。
だけど、醤油がしっかり効いているから、そこまでの物足りなさは無い。
むしろ、スープがスッキリしているから、食後に胃腸が重くならずに調子が良い。
チャーシューはスモークではなく八角で味付けされたスパイシーなもの。
味が染みていて旨いー。
麺はぎょうてん屋と同じ中太のたまご麺であり、この麺は断然に硬めが旨い。
無料でライスが付くので、敢えて中盛にしなかったが、はらぺこの時は間違いなく中盛いっちゃう。
ぎょうてん屋GOLDのとんこつ醤油ラーメンは、旨味調味料不使用でありながら物足りなさをあまり感じさせなかった。
今まで家系ラーメンを食べた食後は、少なからず胃腸の重さはあったのだが、今回はすこぶる身体の調子が良いのだ。
無化調にしただけで、ここまで変わるものなのかと思えた。
ごちそうさまでした。