【住所】神奈川県厚木市
【HP】食べログ
政府・与党は電気自動車(EV)やカーシェアの普及を踏まえ、2020年度以降に自動車関連税制の税体系を抜本的に見直し、走行距離に応じて課税する仕組みをつくる。車の保有から利用などに進む消費者の行動に合わせた自動車産業の構造変化に対応する。
毎日は車に乗らないから保有税が勿体ないとは思っていた。でも、毎日車に乗りまくるトラック業界やタクシー業界などの税負担が増えて、結果、移送量が高くなって、それが経済的にどう影響するのかと思ってしまう。カーシェアの利用にも税金かけるって、減税と言う割にはそこからも税金を取りたいわけね。保有税が安いバイクに乗る人が増えれば嬉しい。
知り合いにイタリアンシェフがおり、その人がオススメの店ということで、南口から10分程歩いたこちらの老舗イタリアンにランチに来た。
ここには南イタリアで修行を積んだ有名なベテランシェフがいるらしい。
「タベルナ」とはイタリア語で「食堂」の意味。
イタリアでは料理店をリストランテ>トラットリア>タベルナ>バールの順で厳密に格付けされている。
リストランテは高級店、バールは大衆店。
特に予約をしていなかったが、2名である事をマダムに告げると快く奥のテーブル席に案内してくれた。
カジュアルなイタリアの食堂という感じで、清潔感のあるオープンキッチンだ。
無駄な物も置いて無く、全てがインテリアとして調和している。
マダムがランチメニューの紹介をサッとしてくれた。
男性の僕には「ミルツァランチ」がボリュームがあってオススメだとの事。「ミルツァ」とはイタリア語で脾臓の事。要は内臓料理である。
連れ様は6種類のパスタから選べるパスタランチを勧められた。
僕はミルツァランチを頼むから、後でシェアしようぜいという事になった。
パスタランチは1540円、ミルツァランチは1440円。
厨房は知り合いシェフに聞いていたよりも、若いコックが調理をしている。今日は噂のベテランシェフはいない様子である。
前菜
今日は良いイサキが入ったとの事で、右からイサキのカルパッチョと生ハムのムース、イサキのコーンフレーク揚げが前菜が出てきた。
酸味のあるカルパッチョは程よい新鮮な弾力の噛みごたえに爽やかな味わい。
生ハムのムースは少しスモークが効いた大人の風味。
イサキのフレーク揚げはパリパリした食感が面白い一品である。
ミネストローネ
ミルツァランチのみに付くらしい。
野菜が具沢山なトマトスープは温度が熱い。
柔らかくなるまで野菜はじっくり煮込まれており体に優しいスープ。
サラダ
サニーレタスとロメインレタスに人参の千切り。
酸味抑えめのレモンドレッシングで味付けされている。
レタスは食感がふんわりとかなり柔らかい。
シャキシャキ感ではなく、こんな食感は良い意味で珍しい。
パニーニ
カリカリモチモチしたパンに煮込まれた豚の脾臓が入った料理。
「パニーニ」とはイタリアの最南端の島、シチリアに古くからあるモツを使ったファストフード。
ちなみにシチリアの州都はパレルモ。ヨーロッパの中でもシチリアは沢山の国や民族から支配されてきた歴史がある。
以前に紹介したアメリカのニューオリンズもそうだったが、そういう多文化が混ざり合った地方の料理は何かと面白い事が多い。
シチリアはもとよりアラブやアフリカの影響を大きく受け、イタリアでありながら一般的なイタリアのイメージとは少し変わった文化が魅力のひとつで、食文化にも異国情緒が色濃く残っている。
味付けされた豚の脾臓はレバーみたいなもので、見事に臭みが抑えられている。
調理法は下ゆでしたミルツァを薄切りにして、たっぷりのラードでコンフィにする。
切り込みを入れたバンズにラードしたたるミルツァを挟んでその上にカチョカバッロやリコッタをのせて、黒こしょうを利かせて出来上がり。
単純に言うと、レバーをパンで挟んでいる「モツバーガー」だ。
レバーだから好き嫌いは分かれるだろうな。僕はワイルド感があって好きよ。
シチリアに行かなければ食べられない料理を、厚木で食べられる特別感があった。
海の幸いっぱいのスパゲティ
連れ様が頼んだパスタランチのパスタは、海の幸いっぱいのスパゲティ。
タコ、イカ、エビ、貝の出汁が凝縮したボンゴレビアンコの様なソース。
男の僕には圧倒的に足りない麺量である。
しっかりアルデンテに茹でられた風味ある非常に良い(御高い)麺。400円追加で大盛にできる。
食後はエスプレッソを選択。
この店い~わ~。パスタやピザ、リゾットだけでは無く、より深いイタリアン料理を食べられる本格的な店である。
1000円台で行けるちょっとした海外旅行と思えば凄く良かった。また僕をシチリア島へと誘ってくれ。
ごちそうさまでした。