【住所】神奈川県厚木市
【HP】食べログ
6月に梅雨が明けたのは関東では初めてらしい。先日、サッカー日本代表はポーランドに対してディフェンシブな戦いで予選を辛うじて2位通過した。この結果でファン的にはベストメンバーが見えてしまった感がある。そしてフェアプレーとは何と素晴らしいと思うのであった。グループリーグを通して見れば、一番強敵のコロンビアから勝ち点を取り、セネガル戦では何とか引き分けに追いついた事が今回の「負け勝ち」の選択肢を生み、予選通過の可能性を大きく引き上げた。試合終盤での戦い方に賛否両論がある様だが、あの時セネガルが同点に追いつくよりもコロンビアがこのまま勝つ可能性の方が高く、西野監督の英断と言うか賭けであったと個人的には思う。にしても本当は勝って1位通過したかった。次戦は優勝候補の一角であるベルギー戦。悔いが残らぬようにベストメンバーでの先発を望む。
さて、厚木で有名な塩ラーメンと言えばまず挙がるのが「本丸亭」であろう。
麺や食堂、ズンドバーに並ぶ厚木淡麗系ビッグ3である。
14時半過ぎに本丸亭前の通りを通ると、麺や食堂前には10人程の行列が出来ている。
さらに少し進むと、本丸亭の前に6人程の行列が見えた。そのまま列に並ぶ。
列は進み店内に入る。
奥のカウンター席に着座した。
店員からメニューを手渡された。
塩味の味玉がおススメだと言うので、素直にそれを注文した。
おそらく僕が昼間営業で最期の客だろう。
後には客が入店せず店も閉めにかかっている雰囲気であるしな。
やがてラーメンが着丼した。
本丸塩らー麺 味玉 850円 + 100円
親とヒナの丸鶏、鴨肉と鴨ガラから出る鶏の旨味と、焼きアゴ・昆布の和風出汁を合わせたという透明感ある澄んだスープ。
すっきりと上品な塩の味わいに、奥深い魚の出汁がじわじわと感じられる。
青竹手打ち麺で有名な佐野から直送される麺である。
表面はツルツルした舌触り。
噛むと独特なモチモチシコシコとした食感だ。
麺の縮れがスープによく絡んで出汁の旨味が口中に効率良く運ばれる。
手打ちの特徴なのか、横広い麺、細い麺と太さがまちまちである。
これが食感的にランダムで口の中が面白くなり、より麺を欲する様になる。
具はチャーシュー、海老ワンタン、春菊、ネギ。
春菊に対して味の面で好みは分かれそうであるが、春菊がこのラーメンの特色ある象徴となっており、素晴らしく上品でインパクトのあるラーメンに見える。
チャーシューは小ぶりながら肉厚で、肉汁が溢れるジューシーな感じで、肉と脂身のバランスがとても良い。
海老ワンタンは、海老の風味とプリッとした食感も感じられ、このアッサリスッキリとした塩ラーメンによく合っていると思う。
この店の売りの塩ダレに漬けられた味玉。
良い素材の卵を使っていて旨い。
塩味だから塩ラーメンに良く合っている。
でもよく考えたら、塩で作る味玉って家庭で作る普通のゆで卵ではと思った。
見事にスープ、麺、具が塩で調和した一杯である。
2007年全国2位の塩ラーメンと言われたあの頃は、この味レベルのラーメン店は数えるほどしか無かった。
今でもこの店は他のただ旨いラーメン屋とは違う特別な店であると思う。本丸亭は今でも厚木の誇り。
ごちそうさまでした。