突然、バイクで一人旅に出た。
早朝、圏央道厚木インターから中央道へ。
談合坂パーキングで大事なバイクと大事な尻を休める。
山梨県から長野県に入ってくると、徐々に標高が高まり涼しくなってくる。
諏訪インターで降りてビーナスラインへ。
霧ケ峰高原
ビーナスライン
美ヶ原高原美術館
ビーナスラインで走りを楽しんだ後は松本へ向かう。
高原から徐々に降りていくと、だんだんぬるい空気に変わっていく。
松本城を見学。
戦国時代に小笠原氏が建築。
漆黒の城。
豊臣方の大名の城は黒い外壁になっているため烏城(からすじょう)と呼ばれる傾向にあり、徳川方の城は白い外壁が特徴となっている。
昼食は長野県と言ったら蕎麦。
僕が選んだのは食べログで人気の上品な蕎麦屋ではなく、地元で人気の大衆蕎麦屋。
「そば処白山」を訪れた。
【住所】長野県松本市寿豊丘532
【HP】食べログ
店の入り口には新そばの文字。
いい時期に来たみたいだ。
開き戸を開けて店内に入ると広い空間が現れる。
店員に一人であることを告げると、入り口近くの席に案内された。
メニューを見ると10割蕎麦と1:9の蕎麦がある。
店員は新そばだから10割がおいしいよと言うが、10割より2:8くらいが好み。
100〜600gの間で麺の量を決められるシステム。
横浜の味奈登庵の富士山盛りを完食したことがあるので600はいけるかな?と思っていたが、店員は600はかなり多いよと言う。
食べている間に蕎麦がのびるから、美味しく食べられるのは400までと教えてくれた。
店員のアドバイス通りに1:9蕎麦を400gで注文した。
1:9の盛りそば 400g 900円
蕎麦が来るのは早かった。
400でもなかなかの良い盛りっぷり。
蕎麦の色からして、殻も結構入っていて風味が強そう。
平たく切られている蕎麦はやはり風味が強く、甘みもありややコシもある。
蕎麦つゆは醤油が薄めでカツオの出汁が強いタイプ。
たくさんつけて食べていく。
食べると徐々に埋まってくる蕎麦つゆは、別に用意されたそば猪口からツユを補充して濃度を保つ。
美味しく食べられるのは400までと言った店員に感謝。まさにその通り!
お腹いっぱい。
やっぱり蕎麦は腹一杯食べたいよね。
ごちそうさまでした。
昼食後は、諏訪湖のほとりにあるホテルへ到着した。
部屋で高校野球を観ながら、うとうととひと眠りした。
夕方に、
諏訪市のソウルフードと言われる、創業昭和49年の「ハルピンラーメン」にやって来た。
【住所】長野県諏訪市大字四賀飯島2336-2
【HP】食べログ
外観はくるまやラーメンみたいな感じ。
駐車場が9台分ある。
中に入ると店員2名。客は3名。
この後も続々と客が入って来る。
ハルピンラーメンと、ニンニクラーメンと、醤油ラーメンの基本メニューに夏季限定のつけ麺もある。
店員に話を聞くと、ハルピンラーメンはあっさりピリ辛、ニンニクラーメンはタレを多くしてこってりピリピリ辛らしい。
ハルピンラーメンのタレはにんにくを4年熟成させた秘伝のタレで、どこのラーメン屋にもない独自の味らしいのだ。
そのタレをより味わいたい僕はニンニクラーメンを注文することにした。
ニンニクラーメン
650円
ハルピンのタレは重量があり、タレが丼の底に溜まりやすいので、よくかき混ぜて食べるよう指導を受けた。
スープを飲むと、甘さと酸味、辛みが感じられ、薄めの味噌ラーメンのような不思議な味。
表面に浮かぶ香味油は、唐辛子の辛さだけでは説明がつかず、他にも何種類かスパイスを使っているような印象。
にんにくの風味はあまり感じず、辛さが出ている。
辛いのが苦手な僕でも、汗をかきながらなんとか食べられる辛さ。
麺は弾力ある細縮れたまご麺で、噛むと麺から甘みを強く感じる。
麺の甘みと、スープの辛さのバランスがとても良い。
具は肩ロースチャーシューとモヤシ、ネギ、メンマ、海苔。
オリジナリティあるラーメンを僕は愛する。
あまりにもタレが謎過ぎて、どこも真似が出来ないからここでしか食べられない。
貴重な一杯であった。
ごちそうさまでした。
ホテルに帰って、温泉に入って、風呂上がりにビールを飲んで外に出た。
諏訪湖に花火。
今夜はいい夢が見れそうだ。
明日は名古屋に向かう。
おやすみなさい。
突然、バイクで一人旅に出た。
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この書き出し。心がふぁ〜としました。何か解き放たれる感覚。このツーリング日記、自分の思い出と重ね合わせて楽しむました。
新蕎麦は秋ものと思い込んでいました。新蕎麦の鼻に抜ける香りが伝わってきました。
量が多いんですが蕎麦は田舎蕎麦風でして美味しかったですよ。