斑鳩

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【住所】東京都千代田区

【HP】食べログ

10月30日、ドイツのメルケル首相は会見において、18年間率いてきた与党・キリスト教民主同盟(CDU)の党首を退任する考えを表明した。一方、ドイツ首相の座には2021年の4期目任期切れまでとどまり、その後、政界を引退する意向を示している。

今回の決断はバイエルン州、ヘッセン州と州議会選挙で2連敗(大敗)を喫したことを受けての引責という格好だが、この流れ自体は1年前の総選挙敗北から始まっていた。ヘッセン州でCDUと連立を組む緑の党や、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」はこの選挙で躍進している。バイエルン州もヘッセン州も「二大政党の大敗」と「緑の党、極右政党の大勝」という構図が共通していた。

ドイツが深刻な点は、経済が絶好調であるにもかかわらず現行体制が全く評価されていないということだろう。通常、好景気は現政権の追い風になるものだが、全くそうはなっていない。結局、メルケル政権の「終わりの始まり」は2015年夏の無制限難民受け入れという未曾有の決断であり、これがメルケル首相およびメルケル首相率いるCDU&CSUの信頼感を決定的に毀損したということに尽きる。つまり、受け入れた難民達の犯罪行為にドイツ人達は怒りを覚えたのだ。牧師の娘として生まれ育ったメルケル首相の抱く人道主義的ないし理想主義的な欲求はことさら強く、これが強い経済力や政治力と結びつくことで「道徳主義的帝国主義」という揶揄まで聞かれるようになった。

域外に目をやれば新自由主義「最後の砦」とも評されるメルケル政権と保護主義を前面に押し出すトランプ米大統領はまさに水と油の関係である。今現在、世界は自国ファースト的な保護主義の国が増え始めている。ドイツもそうなりつつある。メルケル独首相は連邦議会で「世界の問題を孤立主義や保護主義で解決できると思うものは大きな過ちを犯している」と述べた。互いに自国の利を譲らない関係性である保護主義の行く末は、やはり再び「世界大戦」へと繋がってしまうのであろうか。ジャイアニズム、剛田主義は恐ろしい。互いに良さを認め合って真摯に話し合う国際関係である事を願う。メルケルさんお疲れ様でした!

この日は東京駅から新幹線を利用する為、予定より敢えて一時間早く出発して、東京駅のラーメンストリートに寄った。既に食券機の前には10人程の行列が出来ていた。並んでいる客は、家族や外人が多い。その列の最後尾に並んで食券を買う。食券機を見ると、東京駅限定の全部のせ的なラーメンが1番人気の様だ。前に3人の家族が席を待っていたが、1人客の俺が先に通された。

店内は満席で、厨房に1番近いカウンター席に案内された。

やや暗めの店内。対面式のカウンター席はお互いのプライバシーを守る様に透明なブラインドが施されている。

斑鳩と言えば、アパレル出身の店主の作ったラーメンは当時「青葉インスパイア系」と言われたが、途中からは豚骨魚介系スープのパイオニア的な存在となった事で有名である。

店員に並んでいる最中に食券を渡していたので、席に着くと割と待たずにラーメンが出てきた。回転率を上げる連携システムが素晴らしい。

豚骨魚介らー麺 780円

豚骨魚介系にしては洗練されたビジュアルで、具材も良いものを使用している印象。

熱くとろりとした白濁豚骨スープからは、上品なカツオ系の魚介出汁を感じる。動物出汁や魚介出汁が濃厚というよりは万人に食べやすくバランスが整えられたあっさり寄りのスープ。中村屋やズンドバーの淡麗系スープがコッテリ濃厚になった様なイメージ。

麺の舌触りはかなりツルツルしており四角い断面。この断面からのこの食感はなかなか珍しい。噛むと柔らかめでプツッと切れるタイプ。

かなり高級な豚バラチャーシューを使用している。大判で噛むと上質な脂がジュワーと溢れ出す。そこらには無い、良いチャーシューである。

これまた高級な穂先メンマが一本まるごと入っている。柔らかくなるまでじっくりと煮込んであり、気持ちいいくらいにサクッと歯で切れる。余計な味付けはほぼ無く、筍の自然な味が滲み出てくる。名前はわからないけれど、永谷園のお茶漬けに入っている天かすみたいなのがスープに入っているのが面白い。これが意外に良いアクセントとなっている。

豚骨魚介系ラーメン屋の殆どは荒々しい濃厚な出汁が売りだけれど、この店は万人に受け入れられるくらいに出汁を抑えてバランスを整えた上品な味だった。そして素材の良さのレベルが数段上だと食べたら分かる。青葉インスパイア系だった頃の昔の味も食べてみたいと思った。ごちそうさまでした。

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