厚木ラオシャン

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【住所】神奈川県厚木市

【HP】食べログ

シトシトと雨ばかり降る日々が続いているが如何お過ごしだろうか。今日はそんな合間に久しぶりに晴れた良いお日柄である。この頃は仕事で忙しくて今週は忘れられない一週間になるだろう。

平塚に「平塚系」と呼ばれる独特なタンメンを出している老舗店が2軒ある。ひとつは「老郷本店」で、一方は「花水ラオシャン本店」である。ネット情報によると、元祖は老郷本店であり昭和32年(1957年)に創業を開始した。花水ラオシャン本店は老郷本店暖簾分けの店で1951年頃に創業を始めたとの事。現在は両店とも製麺所もそれぞれ違う完全別系統になっている。老郷本店のタンメンは代替わりの際に少し味付けを変化させているのに対し、花水ラオシャン本店の方が昔の味を守っているようだ。花水ラオシャン系は他が八幡店のみであり、他の店は全て老郷本店系。つまり厚木ラオシャンはラオシャンは老郷本店の系列店となる。

「老郷」という言葉にはなつかしい(故郷、同郷の人)という意味があるらしい。本家老郷の初代が満州で食べた酸っぱい湯麺が元で、それを改良進化させたものなのだそう。豚のダシを短時間弱火で取ったスープにお酢を垂らしただけのシンプルな麺料理である。これに特製ラー油をお好みでかけていくのが基本的なスタイル。

さて、前置きは長くなったが、そんな厚木ラオシャンに昼過ぎにふらりと入ってみた。

コの字型のカウンター席に男性客が1人。女将と何やら親しげに話している。こちらが椅子に着座した音で来訪に気づいた様子でいらっしゃいと水が出てきた。

タンメンを注文すると、外の駐車場に白いハイエースが停まりガテン系の職人らしき客が4人入って来た。上司らしき人が部下を連れてやって来たという程でその上司が全員分のタンメンを注文した。

女将の調理をカウンター席真横から見ていた。丼を5つ置いて塩タレを入れる。5人分の麺を一気に茹でて、茹で上がった麺を平ザルで丼に分けていく。湯切りも盛り付けも昭和アバウトな感じで同じタンメンでも丼によって麺量にかなり差があるな(笑)と思いながら見ていた。寸胴からスープを取って5つの丼に注いだ後に、水道の蛇口からドドドドッとかなりの量の水を寸胴に入れていたからスープ濃度が薄まるのではないかと少し心配になった。

そんな流れで俺のタンメンがカウンター越しに到着した。

タンメン 450円

透き通ったスープに白い玉ねぎが浮いているシンプルで綺麗なビジュアル。それに何より値段が安い。

豚骨を弱火で短時間煮て取ったスープはかなりのアッサリでありほのかに豚骨出汁を感じる。それに塩ダレと酢の味付けが入り塩加減と酸味のバランスが絶妙。「湯麺」とはよく言ったもので味が薄い素朴な印象であるが、究極に優しいスープとも言える。

麺はかなり柔らかな食感の素麺のような極細麺。癖がなくスルスルと口の中に入る。玉ねぎのシャキシャキしたアクセントも良い。

食べていく内に流石に味が薄く感じてくるので、卓上にある特製ラー油を一杯投入。ピリッと辛味が加わったことにより第2 ロケットエンジンが点火。こうやって味の変化を楽しむのだ。

おそらく濃い味のラーメンに慣れている人は味がほぼ無いと感じるかもしれない。ほのかな味付け、旨味を舌が感じとられるかどうかを目の前のタンメンに試されているように感じる。ただ旨いかどうかは正直意見が分かれるところだと思う。実際には旨いと言う人が多いのが事実である。このタンメンにはワカメを入れる事をお勧めする。

横を見ると、ガテン系の方達が卓上の特性ラー油をスプーン5~6杯くらいドバドバとタンメンにかけている。すげ~な~。

女将「あんまり入れると辛いからね。気をつけないとね。自分の責任だからね。」

上司客「平気!ココイチのカレー5辛も余裕なんだから!お前も行け!美味しいだろ。」

若手客「はい、美味しいです。」

若手もドバドバとラー油を入れている。

女将が俺の前に来て、

女将「あらやだよ。お兄さんは真似しちゃ駄目だよ。」

カピ「普通はどの位(ラー油を)かけるの?」

女将「スプーン一杯くらいだよね。」

上司客「おばさん!ここのタンメンには卵よりもワカメが1番合うね!」

女将「そうだよ。でもそんなに(ラー油を)入れたら台無しだよ。(笑)」

上司客「どうだ?ここのタンメン旨いだろ?」

若手客「やべ~辛え~!」

上司客「お前に食わせるタンメンはねぇ!(鉄板ギャグ)」

目の前で公開パワハラを見ながら食事をするのもまた一興。俺も女将も皆んなで笑った。そんなアットホームな店。ごちそうさまでした。

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