ぎょうてん屋本店

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【住所】神奈川県厚木市
【HP】食べログ

4月5日(木)で厚木にあるぎょうてん屋本店は最後の営業となる。移転する海老名本店は4月7日からオープン。厚木で成功し、厚木市民にお馴染みとなった店が、本店を海老名に移すのは非常に寂しい事だ。

振り返ると、開店当初は厚木で1番勢いがあると思った程に行列が出来る店だった。毎月どこかの水曜日は「お客様還元サンキューデー」として390円でラーメンを出していて、客想いの有り難さに涙がちょちょぎれだった。

家系ラーメンだけでなく、塩、味噌、辛い系、アッサリ、豚骨魚介系、二郎系、大勝軒、陳健一の坦々麺、無化調ラーメン、肉ラーメンなど、時代に合わせて柔軟に様々な新ラーメンを提供してきた。

ラーメン専門店であるのにも関わらず、気取らずに掟破りの出前をしている時期もあった。超得大ボリュームラーメンの大食いチャレンジもやっていたな。あの当時に深夜まで灯りがついているラーメン屋はこの店くらい。ラーメンを頼むとサービスライスが付くのはとてもありがたかった。

しかし、正直に言うと、俺が本当に好きだった頃のぎょうてん屋は、オープンから数年間だった。当時は「ぎょうてんラーメン」(現在は豚骨醤油ラーメン)というラーメン名で、「真のこってりとは、スープと油の一体感である。」と店内壁に記述があり、正にその通り、本当にスープと油が一体となった独特な美味しいスープだった。麺も独特な風味あるたまご麺。ほうれん草もチャーシューもネギもかなり高級な具材を使用していた。しかし、いつのまにかラーメンの質(スープ、具材)は落ちた。「ぎ郎」が出てくらいから、ぎょうてんラーメンのスープが変わった感じがある。

そういう流れを受けて、かなりの頻度で店に通っていたのが、たまに通う位になった。それでも通いつづけたのは、稀に昔のように、凄く旨く感じる「奇跡の日」があったからだ。

明日で店が最後。もしかしたら、明日、店に寄っても、あの時の東名家のように、店はもうスープ切れで開いていないのかもしれないと思い、前日の今日、最後のぎょうてん屋にやって来たわけだ。

店内には2名の客。以外に少ないなと思ったら、後から次々と客が入って来て、帰る頃には10人位は入っていた。

後ろの壁を振り返ると、無添加、低糖質麺、テイクアウトチャーシュー等、数々のメニューがある。この店がいかに色々な事に果敢にチャレンジしてきたかが、歴史として刻まれている。

豚骨醤油ラーメン
700円

今年の1月1日から海苔が3枚に減った事に初めて気づいた。今までは海苔が5枚入っていた。思えば、他の家系ラーメンに比べて、かなり良心的な枚数だった。そして、ここの海苔はスープとの相性が抜群に良かった。

では…、最後の一杯を、いただきます。

甘ジョッパイタレのコッテリスープ。相変わらず独特な味だ。

硬めで頼んだ中太縮れたまご麺は食感が最高に旨い。この麺は風味も大好きだ。

やっと受け入れられてきたスモークチャーシューを、バラチャーシューに変更してもらった。最後はやはりこっちだな。

サービスライスはラーメンを頼めば無料である。やや硬めに炊いた米がスープと相性良し。

あまりにも自然に頻繁に通い過ぎて、紹介しきれなかった思い出達を一気に放出。

この店にオープンから通い続けて、客のニーズ、時代に合わせて味は変わるものという事を、最後の一杯を食べてしんみり思う。変える努力・選択があったからこそ、これだけ長く店が続いたのかもしれない。店に来るたびにとんでもない新しい事をやり出していて、とにかく面白かった、この店は。でも俺はあのオープン当初のぎょうてんラーメンの味を忘れない!良くも悪くも独特でオリジナリティ溢れる最高の家系ラーメンだった。

今後の海老名は、駅前が益々発展し、様々な店が参入して飲食店戦国時代となって行くだろう。ぎょうてん屋はその先駆け的存在として海老名に定着して欲しい。厚木市民としては、次にこの空き店舗に何の店が入るのか、それとも壊されてしまうのか。興味はそこに注がれる。愛情の裏返しで、今まで色々と失礼な事を言ったけれど、本当に伝えたい事は、20年間、美味しいラーメンを食べさせてくれて、どうもありがとうございました!

ごちそうさまでした!

PS 店員に聞いてみたところ、20年も営業した土地だから、まだまだここで店を続けたかったんだけど、大家との20年契約が終了し、土地契約更新での入札に競り負けたんだとのこと。急遽、以前に閉店した海老名店が、まだどことも契約が取れておらず、そのまま空いていたので、泣く泣く再契約しただけとのこと。この土地には郵便局が入るとの事だ。本当?大家さんからしたらラーメン屋は匂いとかゴキブリとかで近所から苦情も出るし、もうあまり飲食店には貸したくないのかなーって思った。まだ確実な情報では無いから、話半分で聞き流しといて。ただホッとした事は、ぎょうてん屋は厚木を見捨てたわけではなかった事である。

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